「心の病気」ってなんでしょうか。
心が病んでいる、なんて、なんだか暗いイメージです。自分の心が病んでいるなんて、誰しもあまり認めたくないものです。最近では、もう少し軽い言い方で「メンタルの病気」という言い方をしたりします。このページでも、そう呼んでいくことにしましょう。
実は私は先日、腰を痛めたことがありました。自分の部屋を整理していて、及び腰でプリンターを持ち上げた途端、腰がぐきっときてしまいました。そのとき、まず思ったのが、「病院にかかるほどだろうか」ということでした。安静を保って、患部に湿布を貼って様子を見ているうちに、腰痛はおさまっていったので、それはそれでよかったのですが、「どの時点で病院にかかるか」と、常に頭をよぎっていました。
腰の場合は、「痛い」という感覚があるので、何か体に問題が起こっていことはすぐにわかります。
しかし、心については、誰しも気分が沈んだり不安になったりすることは多少はありますから、どこからが病気かが、非常に分かりにくいものです。しかし、病気かどうかを判断するのに、とても便利な目安があります。
それは、「自分の生活に支障が出ているかどうか」です。
たとえば・・・
嫌なことがあったら、へこんでしまうが人間です。誰でも、多少眠れない日もあれば、イヤーな気持ちが数日続くこともあります。けれど、人間の感情とは波があり、多少気分が沈んでも、しばらく放っておけば戻ってきます。眠りについても、生活リズムが乱れていて眠れないときがしばらく続くことがあっても、なんら不思議ではありません。
けれど、放っておいても一向によくなっていかないし、むしろ毎日の生活に支障が出てきている。
そんなときには、メンタルの病気が潜んでいる可能性があります。
メンタルの病気は、確かに診断は医師にゆだねなければなりませんが、患者にとってみれば、医師にかかるべきかどうか、この見極めさえできればいいと思います。そして、その大まかな目安は、「生活に支障が出ているかどうか」ということです。様子を見ていても、どうも一向によくなっていかない。それは、歯が痛いのに我慢をしているようなもので、放っておくとさらに事態が悪化していくこともあります。
メンタルの病気かどうかの簡単な見分け方、それは、「生活に支障が出ているかどうか」、これが入口です。
次回は、メンタルの病気にありがちな症状をチェックリスト形式で紹介したいと思います。